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成功する3D配線設計 Ⅰ

2018.07.25(Wed)

営業ソフトウェア

3D配線設計ソフトウエア製品“エンタープライズハーネス” は、
3D設計の導入レベルと設計業務の形態に適応できるよう
3グレードの製品ラインナップがあります。

今回はエントリー版ともいえるエンタープライズハーネスBasicについての
特徴や機能の概略についてご紹介します。




1. エンタープライズハーネスBasicの特徴

・導入しやすい低価格モデル。
・ライブラリ構築が不要で即座に導入効果が得られる。
・正確な長さ情報が得られるためロスのない配線・配策検討ができる。
・測長・干渉チェックができる。
・配線指示にも活用できる。




2. エンタープライズハーネスBasicはこんな人におすすめ!

厳密なケーブル/ハーネス設計にはコネクタやライブラリ構築が必要で、効果を発揮するためには、
少なくないライブラリ構築の負荷が発生するものです。
ですが、エンタープライズハーネスBasicはライブラリ不要で、導入して即時に配線して効果が得られます。
「とにかく時間・負担をかけずに3D配線モデルを作成し、測長、干渉チェックの効果を得たい」という方に
おすすめです!



3. エンタープライズハーネスBasicではこんなことまでできる!

3D配線設計には3DCADで設計した筐体モデルを活用し、配線の長さ情報を得たいというニーズがあります。
多くの場合、3DCADや2D図に展開し、スケッチ線を描き測長して“およその長さ”を求められているので
はないでしょうか?
エンタープライズハーネスBasicはその点に注目し、
正確な長さ情報をもった簡易的な3D配線モデルを作ることができ、即座に正確な長さ情報が得られます。

エントリー版のエンタープライズハーネスBasicでも3D配線モデルを活用した配策検討が行え、
メカ設計手戻りを軽減することができます。
また3D配線モデルから精度の高い長さ情報が得られ、配線設計の手戻りも軽減することができます。


3-1. ライブラリレスに3D配線モデル作成!

ライブラリの構築をせずとも、簡易コネクタを用いて3D配線モデルの設計をすることが出来ます。
簡易コネクタは想定されるコネクタに合わせてサイズを変更することが可能です。

<エンタープライズハーネスBasicのケーブルモデル作成例>




❗ワンポイントアドバイス❗

エンタープライズハーネスBasicは簡易的であっても3D配線モデルを作成可能です。
そのため、干渉チェックや配策検討に効果を発揮します。




3-2. 複数のケーブルを束ねたハーネスモデルの作成

エンタープライズハーネスBasicでは、バンドやチューブなどの副資材の定義はできません。
しかしながら、筐体モデルに複数のケーブルを束ねたハーネスモデルを作成することで、
配策検討や分岐点、区間長などハーネス図作成に役立つ精度の高い長さ情報が得られます。
更に、3DCADからインポートした詳細なコネクタモデルを簡易コネクタとして扱うことで
コネクタもリアルに設計・表示できます。

<エンタープライズハーネスBasicによるハーネスモデル作成例>




❗ワンポイントアドバイス❗

筐体モデル内に詳細なコネクタのモデルがあれば、エンタープライズハーネス上で簡易的なコネクタに変換することができ、作業指示ドキュメントにも活用できるケーブルの3D配線モデルになります。


3-3. 並行設計

メカ設計と配線設計を並行して進行させることが多分にあるかと想定されます。
エンタープライズハーネスBasicは、部分的であっても3D配線モデルを作成することができるため、
メカ設計の進行に合わせて3D配線モデルを作成し全体のハーネスモデルを完成させることができます。




4. アップグレードできる

エンタープライズハーネスBasicは
ご導入後に上位製品(Professional、Electrical)へアップグレードすることができます。
上位製品では、配線設計に必要な情報を定義することができ、
ケーブルまたはハーネスを製造するための2D図面(下図)を短時間で作成することができます。


上位製品については、またの機会にご紹介いたします。
最後までご覧下さりありがとうございました。


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