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散歩路 ~神楽坂~

2020.03.05(Thu)

その他
はじめに

皆様、こんにちは!

寒さも和らぎ、少しずつ春めいてきました。
散歩にはちょうど良い感じなので
早朝の人の少ない時間を狙って人気の神楽坂を散歩してきました!



神楽坂は美味しい飲食店が軒を連ね、昼夜問わずに賑わっていますが今回は歴史漂う石畳の小路をメインに歩いてみました。

スタートは神楽坂下です。
日本で唯一「ペコちゃん焼き」を販売していることで有名な不二家 飯田橋神楽坂店さんを通り過ぎ
メイン通りの坂道を登っていきます!



途中、歌川広重の浮世絵と共に神楽坂の名前の由来が説明されていました。
・坂野途中にあった高田八幡(穴八幡)の御旅所で神楽を奏したから
・津久戸明神が移ってきた時、この坂で神楽を奏したから
・若宮八幡の神楽が聞こえたから
・この坂に赤城明神の神楽堂があったから
神楽にちなんだ諸説があるみたいですね。



5分ほど坂道を歩くと朱塗りの門が鮮やかな善國寺に着きました。
通称「神楽坂毘沙門天・神楽坂の毘沙門さま」としても有名です。



境内の立て札によると、こちらに安置されている毘沙門天像は新宿区指定有形文化財だそうです。



さらに本堂の左右に鎮座するのは狛犬ではなく「石虎」 珍しいですよね!
毘沙門天信仰では「虎」を重視していることから「石虎」が造立されたと考えられているそうです。




さて、次はメイン通りから外れて脇道に入ってみます。
石畳が良い雰囲気ですね。可愛らしい小鳥も見る事ができました。



更に先に進むと都心とは思えない風情のある石段、小路が続きます。
この辺りは「兵庫横丁」と呼ばれ神楽坂界隈でも最も古い道で戦国時代に牛込城の武器庫(兵庫)があったことが名称の由来だそうです。



次は「本多横丁」を歩きます。
こちらは江戸中期から明治初期までこの通りの東側全域が旗本の本多家の屋敷があったことに由来しているそうですが、今は飲食店が軒を連ねています。



神楽坂仲通りに抜ける路地は「芸者新道」と呼ばれているそうです。
昔は神楽坂(表通り)は商店街が多く、裏通り(芸者新道)は料亭・置屋・待合が多かったことから
お座敷に向かう多くの芸者さんがこの道を利用したそうです。



続いてお忍びで遊びに来た人を後ろからつけて来ても、
横に入られるとわからなくなるところから名付けられたと言われる「かくれんぼ横丁」に進みます。
黒板塀と石畳が素敵な路地ですが確かに細い道が途中で折り曲がっていたりするので、日が暮れてからの時間だと先に進む人の姿を見失うこともあるかもしれませんね。




次は熱海湯に続く「熱海湯階段」を目指します。
途中小さなお稲荷様を見つけました。



雰囲気のある石畳の小路が続きます。



細い道を進んでいくと石段が現われました。



石段を下ると銭湯「熱海湯」さんがあります。



昔ながらのお寺のような外観「宮造り」で、浴室の壁面にはペンキ絵もあるそうです
なんとタオルの無料貸し出しもあるという親切さ!
是非入ってみたいですが、営業時間前だったので諦めて大通りに戻ります。

途中で「見番横丁」の標識を見つけました。
芸者衆の手配や稽古を行なう「見番」が沿道にあることから名づけられたそうです。



神楽坂通りを飯田橋方面に下り、「神楽坂仲通り」「神楽小路」を覗きつつ
今回の散策のスタート地点、神楽坂下まで戻ってきました!



おわりに

今回の散策は以上となります!
いかがでしたでしょうか?

最近はコロナウイルスが猛威を振るい、人ゴミに出掛けるのは憚られますが
少しでも皆さまの気分転換になったら嬉しいです。

今後も弊社の周辺情報をお知らせしていきたいと思っておりますので
どうぞお付き合いくださいませ。


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